「人生はマイクラ。あなたが思うように、自由に生きて」。企画職に就きながらデザインを独学したアートディレクター・デザイナーの‘‘YOPPY’’が謳う、チャンスの神様を逃がさない生き方

好きなことに対する熱意と、何事も楽しむ姿勢と、ほんのちょっとの勇気。たったそれだけで、今あなたの胸に秘められている‘‘好き’’が1年後、仕事になるかもしれません。
今回ご紹介するのはアートディレクター・デザイナーとして活躍されている、YOPPYさん。21世紀を生きる女性のためのレッスンクラブSHElikesでのご登壇に先立ち、彼女の‘‘好き’’が仕事になるまでの軌跡を伺いました。

1.24時間デザインのことを考えていたくて、寝る間も惜しんだ1年間

ーYOPPYさんの現在のお仕事内容をお聞かせください。

私は今「れもんらいふ」と「NEWPEACE」の2社でアートディレクター、デザイナーとして働いています。どちらもロゴやグラフィック、WEBや空間など幅広い分野をデザインしていて、トータルブランディングが仕事です。

ーデザイン。新しいものをゼロから作り上げることって、とても楽しそうです。デザインを仕事にしたいと思ったきっかけや、デザインの好きなところはございますか?

高校生の時、文化祭で出す模擬店のメニュー看板などをデザインしたんです。それを友達や先生から褒めてもらえて。元々イラストを描くことが趣味で、自分的にはその要領でやっていただけなのですが……。デザインという仕事をしてみるととっても楽しくて、こんな風に楽しく仕事ができたら素敵だなあと思ったことがきっかけですね。
デザインの好きなところは、段々と完成に近づいていく様子かな。間隔や色を少し変えるだけで雰囲気がガラッと変わるんです。そのバランスのハンドルを自分が握っていて、試しながら作っていけるところが好きです。

ー「自分は当たり前のようにできるけれど、周りで見ている人にとっては凄い才能」ってよくありますよね。YOPPYさんは新卒でデザイン会社に入社されたのですか?

いいえ。学生時代にクリエイティブユニットを組んでデザインの仕事はしていましたが、新卒入社でIT企業に就職し、企画の仕事をしていました。
就活時、WEBデザイナーか広告系を志望していたものの、WEBデザイナーにはデザインだけでなくコーディングの知識も必要な会社が多く、怖気づいていたのです……。デザイナーとコーダーは分業されていることが多いのですが、当時は全く知らなくて。
ユニットを組んでいた相手と「いつか面白法人カヤックにチーム採用で入ろう!」と話していたので、最初の就職は企画職でIT企業に入りました。

「晴れの日と雨の日、2年分の桜の絨毯」

ーIT企業で企画職を。どういった経緯でデザインのお仕事に至ったのか教えてください。

PDCAを回しながら企画の仕事をするのもやりがいがありましたが、平日の夜と土日はデザインの副業に当てていました。美大などデザインの学校に通っていたわけではなく、知識も技術もすべて独学。とにかくデザインの仕事が楽しくて、寝る間も惜しんで取り組んでいましたね。
そのうちに「24時間デザインのことを考えていたい」思うようになり、1年間副業でデザインの仕事の実績をためてから、面白法人カヤックに転職。晴れて本業がデザイナーになりました。カヤックではクライアントワークをしながら、ソーシャルゲーム事業部でカードゲームの背景をキャラに合わせて作ったり、イベント画面やバナーをデザインしていました。

ー本当にデザインがお好きなのですね!デザイナーに転職される際、周囲の人たちの反応はいかがでしたか?

デザイナー=アーティスト=お金が稼げないのでは、と心配した親に、高校生の頃から反対されていたんです。カヤックに転職する時に副業の実績のリストを親に送り、自分の本気度を伝え説得して、父から電話で「こんなのが作れるんだなぁ、すごいなぁ」と認めてもらえました。その嬉しさと、やりたいことを仕事にしてはいけないのではないかという呪縛から解放された安堵で、電話口で号泣してしまった日のことを今でも覚えています。

ー認めてもらえた嬉しさと呪縛から解放された安堵……その気持ちが理解できるので、なんだか胸が温まります。

そしてその後は、個人で受けていた仕事の比重が大きくなり、会社の立ち上げを手伝ってくださる方もいたので、ユニットを組んでいた相手と株式会社イキモノを設立。3年ほどWEB制作をメインにやっていました。
WEB以外にもっとリアルなことをデザインしたいなあと思っていた時に、高木新平から一緒に会社をやらないか?と打診を受け、2015年にNEWPEACEの立ち上げに参画。NEWPEACEはビジョンをつくる会社で、CIやWEBだけでなくグラフィックやイベントデザインなど、新しいことにたくさんチャレンジさせてもらえました。そのおかげで仕事の幅が広がり、アートディレクションさせていただくお仕事も増えたのです。この2〜3年でグンとレベルアップしましたね。
そして、縁あって2017年8月にれもんらいふにも並行して参画することになりました。

「ガラスのキラキラって、デザインに対するわくわくと少し似ている」

2.チャンスを逃さず掴み取る理由は、‘‘行動’’にある

ーどれも絶好のタイミング……!チャンスの神様の前髪をしっかりと掴める準備が、普段から整えられているのでしょう。そんな中でも、不安や苦労などはありましたか?

今までの職歴や仕事の案件すべてがちょうど良いタイミングで訪れたので、2年前までは「自分は運が良い人間だ」と本気で信じていて(笑)。チャンスが巡ってきた時に、直感を信じて流れに身を任せてみよう!という勢いがありました。
しかし、一昨年から昨年にかけてはただ忙しいだけで楽しいとは感じられず、精神的に余裕のない日々を過ごしていたのです。会社の仕事が落ち着き、自分の年齢が20代後半に差し掛かったことで、「自分はどういうデザイナーとして生きたいのだろうか」「この先もやっていけるのだろうか」と初めて強い不安に襲われました。

ー他のものに目もくれず打ち込んできたものが一旦落ち着くと、「本当にこれで良いのだろうか?」という不安に苛まれますよね。その不安をどう解消されたのかお聞かせください。

悩み続けるうちに、もっと新しい環境に身を置いてみたい、ファッションや可愛いデザインの仕事をしてみたいと思うようになって。そんな時にれもんらいふのデザイナーの記事を読んで、すぐに友人経由で紹介してもらい、猛アピールの末れもんらいふでも働かせてもらうことになりました。
全く違うジャンルのお仕事をしている会社でイチからやっていけるのか、そもそも2社兼業はできるのか、と本当に不安でいっぱいでしたが、何もしなければ現実は変わりません。兼業し始めて半年、まだ不安の渦中にいますが、ここを乗り越えたらまた一つレベルアップできると信じています。何事も行動あるのみ!

ーYOPPYさんご自身や、ご自身の未来を信じる力が目に見えるようで、勇気が湧いてきます。好きなことを仕事にする、こんなに幸せを感じられることはなかなかないですよね。

やりたいことを仕事にしているので、仕事が嫌だと思うことはあっても、一度取り掛かると楽しくて夢中になってしまいますね。完成まで突っ走るんです。出来上がったデザインやアイデアは、自分の中から魔法の粉を絞り出すような感覚。完成した後の自分はヘロヘロでボロボロですが、公開した後のクライアントや世間の反応を見ると「この仕事をやっていてよかった」と幸せを感じます。

「今日の気分は‘‘マンハッタン’’」

3.「土日は仕事をしない」という自分ルール

ー好きなことを仕事にしていると、プライベートと仕事の境界が曖昧になってしまうイメージがあるのですが……。YOPPYさんはどう両立されているのですか?

余程のことがない限り、土日は仕事をしないと決めています。PCも極力触りません。その分、平日は徹夜をしたり多少無理をすることもありますが、土日休むためだと思ったらいくらでも頑張れるんです。

ー「土日は仕事をしない」と決めることで、オンオフのスイッチを切り替えやすくなるのでしょうか。

社会人になってから会社を立ち上げて2年目までの3~4年間、平日休日問わず毎日仕事をしていて。あの頃は友達にも会えず、精神的に辛くなってしまったんです。その時から「土日は仕事をしない」をルールにしています。リラックスしたい時にはプラネタリウムを見たり、体力と精神を回復するためにエステやマッサージに行くこともありますよ。

「れもんらいふの集合アーティスト写真」

4.自分がわくわくする選択を重ねて、楽しく生きる

ーお話を伺うなかで‘‘生きる喜び’’が伝わってきて、胸の高鳴りが止まりません!そんなYOPPYさんにとって、人生で一番大切にしていることはなんですか?

私のモットーは「楽しく生きる」。悩んだ時は、わくわくして楽しそうだなと思える選択をしています。もちろん、いつも楽な道を歩けるわけではなく、辛い時もたくさんあります。そういう時は自分を成長させるチャンスだと思って、成長した先の自分や状況を想像することでモチベーションに繋げているんです。わくわくすることに囲まれて生きていきたいですね!

ーわくわくできる選択を重ねて生きられたなら、私たちの人生はもっと光り輝くでしょうね。長いようで短い人生、YOPPYさんがこれから叶えたい夢を教えてください。

新しいことにまだまだ挑戦してみたいです。叶えたい夢は、小さなことから大きなことまでたくさんあります。パッケージデザイン、プロダクトデザイン、ファッションデザイン、漫画の装丁、ファッションブランドのショーウィンドウをアートディレクションすること、自分名義で本を出すこと、自分のお店を持つこと……。その夢を叶えるために、今は人脈作りと仕事を通して自分をレベルアップさせることに励んでいます。

「人生初の富士山と、頂上から見渡せるあまりにも美しい景色」

5.人生はマイクラ。あなたが思うように、自由に生きていい。

ー最後にSHE読者の皆さまに向けて、応援のメッセージをお願いいたします。

マインクラフトというゲームを知っていますか?マインクラフト、通称マイクラとは、何をしても良い仮想空間です。自分の好きな家を建てて暮らしてもいい、いろんな土地を歩き回って冒険してもいい、村人たちと農業をして暮らしてもいい。
人生は、何を目的に生きるか決まっていない、マイクラのようなものだと思います。自由に生きていいのです。
色んなしがらみがあって好き勝手できないと思っている人も、なんとなく会社で仕事をしている人も、お金を稼げればそれでいいと思っている人も、様々あるでしょう。ただ、好きなことでお金が稼げて、毎日少しでもハッピーでいられたら……そう考えると、未来が楽しみになりませんか?
「やりたいことを仕事にしたい、でも……」と思い悩んでいるのなら、たった一歩でいいので足を踏み出してみてほしいです。仲間を探してみる、でもOK。やりたいことがはっきりわからない人は、ノートに気になっていることや好きなことを書き出してみるといいですよ。書き出したキーワードを今すぐできること・自分一人ではできなくても誰かと一緒ならできることに分けてみたり、キーワード同士で関連させて新しいアイディアを生み出したり。踏み出した一歩が、次の仕事や人との出会いに繋がるはずです。
この記事を読んでくださった方に「好き!」と言えるものが見つかりますように。

ーYOPPYさん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。

▷YOPPY様のレッスン情報

そんなYOPPY様がSHElikesのレッスンにご登壇されます!

SHElikesのサイトからご予約が可能ですので、ご興味ある方は是非サイトをご確認下さい。

レッスン名:「アートディレクターYOPPYが教える、ロゴから空間デザインに至るトータルブランディングのプロセス

開催日時:2018年2月7日(水)20:00〜22:00

開催場所:SHElikes 表参道教室(※表参道駅から徒歩5分の場所です)

申し込みはこちら:http://she-inc.jp/likes/courses/36/lessons/48?utm_campaign=18020720&utm_medium=shesns&utm_source=sheshares

▷編集後記

‘‘「好き」という気持ちは、こんなにも人を動かすのだ。たった2文字のずっしりとした重み、今にも弾けそうなほどの弾力、目を奪われてしまう輝き。触れているだけで胸が苦しくなるほどドキドキすることばは、「好き」以外に考えられない。’’
YOPPYさんのお話を伺った直後に、そんな感情が湧き出てきました。
「好き」が分からない人は、昔褒められたことや、なぜか上手にできることを続けてみると新しい道が開けるのかもしれませんね。自分の「好き」に自信を持ってわくわくできる選択を重ね、楽しく生きていれば、私たちの目の前にもチャンスの神様は現れて、ふわりと微笑んでくれる気がするのです。
YOPPYさん、この度は心温まる素敵なお話をありがとうございました。これからのご活躍も楽しみにしております。

SHEshares編集部 玉川

YOPPY(Yoshiko Tanaka)

1988年、鳥取県生まれ。千葉大学在籍中に、独学でデザイナー兼イラストレーターとして活動し、クリエイティブユニット「ナマケモノ」を結成。大学卒業後、株式会社MTI、面白法人カヤックを経て、2012年株式会社イキモノを設立。2015年4月よりNEWPEACEの立ち上げに参画。2017年8月から「れもんらいふ」にも参画し、2社に所属しながら個人でも活動。シェアリングエコノミーのムック本デザイン、サラダ感覚で食べる女性のためのカップカレー6curryのブランドデザイン、桑田佳祐がらくたツアーパンフレット、上野PARCO_yaグラフィック、シュガシュガルーンブランドデザイン、宇宙兄弟10周年記念サイトデザインなど、WEBやロゴ、グラフィックデザインからイラスト、空間まで幅広く携わる。

楽しく生きるがモットー!

れもんらいふ

NEW PEACE

YOPPY ワークポートフォリオ

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