週5日会社員として働きながら、ブランドを立ち上げた方法とは。幸せなパラレルキャリアのススメ。

平日は新卒で入社した通販会社で働きながら、土日や空いた時間を使って個人で「ボタニックサシェ」というブランドの運営をされている 大井 比紗子(おおい・ひさこ)さん。21世紀を生きる女性のためのレッスンクラブSHElikesでのご登壇に先立ち、会社員と両立しながらブランドを立ち上げた方法や、普段から心掛けていることなどのお話を伺いしました。


1.暮らしを豊かにする ‟ボタニックサシェ” とは?

ー‟ボタニックサシェ”とはどのようなものでしょうか?

火を使わないアロマキャンドルのような存在で、クローゼットにかけたり、引き出しにしのばせたりと、狭い場所に置いてほんのりと香りを楽しむ暮らしのアイテムです。

「ボタニックサシェは火を使わないアロマキャンドルのような存在で、クローゼットにかけたり、引き出しにしのばせたりと、狭い場所に置いてほんのりと香りを楽しむ暮らしのアイテムです。」

ー‟ボタニックサシェ”というブランドを始められたきっかけは何だったのでしょうか?

元々サシェは趣味で作っていたんです。「愛着があるものを身の回りに置いて生活したら、毎日がもっと豊かになるのではないか」と思い、サシェをブランドにして、誰かのふだんの暮らしを豊かにするお手伝いをしようと思い活動をはじめました。

ー具体的にどのように活動されているのですか?

ウェブや店頭での販売、サシェに関する雑誌や動画の監修や、毎月ワークショップを開催しています。一度に多くの方を教えることが出来ないので毎回少人数制ですが、昨年は1年間で150人以上の方がワークショップに参加して頂きました。

2.昔から変わらない‟とりあえずやってみる精神”

ー個人でお仕事を始められた際、不安はありませんでしたか?

不安は一切ありませんでした。それよりも、「やっとやりたいことが見つかった!早くカタチにしたい!」というワクワク感の方が強かったですね。昔から何か迷うような場面があったら私は「とりあえずやってみる」ことにしています。やってみて違うなと思ったら辞めればいいし、「面白い!」と感じれば続ければいいと思うんですよね。そもそも挑戦してみて出来なかったことは失敗ではなく自分の経験にもなりますしね。そんな感じで、私は‟ボタニックサシェ”というブランド名を決めたのと同時に、近所のカフェにワークショップの場所を予約しに行きました。

ーすごい決断力と行動力ですね!

しかもその時は、インスタグラムのフォロワーも5人くらいだったんですよ。だけど最初は告知を見た大学の友人が友達を連れて参加してくれたんです。だから無謀と思えることも意外となんとかなるものなんです!(笑)

「次はどんな香りでサシェを作ろうかな」と考える時間もわくわくするんです。これは夏に作った貝殻のサシェ。」

今思えば不安がなかったのはもしかしたら、‟パラレルキャリア”という立ち位置だったからというのもあるかなと思います。会社員という大きな軸があるからこそ、色々なことにチャレンジしやすい環境でしたので。たまに「独立しないの?」と聞かれますが、会社員としての自分も好きだし、平日の仕事も楽しいんですよね。ですので、この二足の草鞋スタイルが今の私には合っているんだと思います。

ー会社員との両立って、経済面や精神面での安定はあるかもしれませんが、時間を作るのが大変そうなイメージです…。

そう思われがちですが、実は私、隙間時間を見つけるのが得意なんです!例えば、ボタニックサシェのインスタグラムの写真は朝日がきれいに当たる出勤前の4分間で撮影したり、お客様やクライアントへの返信やSNSの投稿は通勤電車の中、歩きながら次のワークショップの内容やサシェのデザインを考えたり…ボタニックサシェの活動はもうライフワークになっているから、あえて「両立」しようとは考えたことは一度もないかもしれないですね。

ー隙間時間活用のプロフェッショナルですね!その日々の時間の使い方、また別のレッスンで学びたいです。

3.新たな視野とお客様からの嬉しいお返し

ーブランドを立ち上げて良かったと思うことはどのような時ですか?

とにかく、ボタニックサシェの活動を通して様々な方と知り合えることですかね。同年代の女性はもちろん、自分とは違うフィールドで活躍する方とお会いすることも出来るので、視野が広がって楽しいです。
あとはやっぱり、サシェを手にしてくださった方が「お部屋がいい香りになって癒されています」とか「お友達にプレゼントしたら喜んでくれました!」とか感想を伝えてくれるのも本当に嬉しいですね。

「結婚式のプチギフトとしてオーダーを頂いたサシェ。後日「ゲストの方がとても喜んでくれました」とお礼のメッセージを頂きました。」

4.国外での経験を通して気付いたこと

ーそんな大井さんはボタニックサシェを通して伝えたいことなどはありますか?

ボタニックサシェを通して「モノを大切にする気持ち」や「心にゆとりをもって過ごすことの大切さ」を伝えていきたいと思っています。さらに伝えるだけでなく、もっと多くの人に体験し、実感して欲しいですね。
今年の夏に、ご縁がありインドネシアのジャカルタでワークショップをさせて頂いたんです。インドネシアではワークショップに必ず「グッディーバッグ」というお土産をつける習慣があったり、宗教上お祈りの時間があるので、その時間を避けて開催時間を決めたりと、想定外のことが沢山発生しました。しかも事前の準備は全てメール。お互いの文化の違いを理解するのにかなり苦労しました。何度も投げ出しそうになったけれど、「なぜ私がそう考えているか」という点までひとつひとつ丁寧に説明することを積み重ねた結果、無事開催することが出来ました。

「ジャカルタでのワークショップの様子。サシェで使うドライフラワーも植物検疫を通して日本から持ち込んだんです。」

ーそれはとても貴重な経験ですね!

私もここ最近気づいたことなのですが、色々な経験をしてきた大人になればなるほど、自分の居心地の良い環境にばかり身を置きがちになると思うんです。何かを始めるということは居心地の良い場所から一歩飛び出してみるということ。そんな時に感じる“緊張”や“不安”という気持ちさえも「お!私は今成長している途中なんだな」と客観的に捉えることができたら、きっともっとフットワーク軽く「やりたいこと」に挑戦出来るのではないかと思いました。

ーフットワークの軽さと経験値は比例するのかもしれないですね。

そうかもしれないですね。ちょうど学生時代に参加した映画の試写会で、偶然‟株式会社イー・ウーマンの佐々木かをりさん”のお話を聞く機会があったんです。その時の言葉がすごく印象に残っていて、「私は人生で挫折したことがないんです」と仰っていたんです。「嫌になって辞めてしまえばそれは人生の中で挫折のカテゴリに分類されるけれど、またいつか始めればそれは挫折にならない、温存期間だったのよ」と…。それ以来、何事も経験だと思うようになり、‟新しいことを始める”という事のハードルが低くなったように思いますね。

5.せっかくなら笑い合いながら、今以上のステージへと

ー最後に読者の方に向けてメッセージをお願い致します

「何事も経験が大事!」と今ではそう思えるものの、昔は私もつい、勝手に何でも人と比べて、1人で落ちこむことがよくありました。でも大学時代に所属していたラクロス部のコーチに言われた一言で気づく事が出来たんです。当時私たちのチームは1部リーグ出場を目指していました。だけどいつしか目先のポジション争いに集中するようになり、本来の目標を見失っていた時期がありました。そんな時にコーチから「ひさこはポジション争いをするためにラクロスをしているの?」と言われ、檄が飛んだんですよね。「あっ、これは他人との競争ではなく、己の心の問題なんだ」と。その後は、1部リーグ出場という高みの目標が明確になり、足元に転がっていた今までの悩みがとたんに視野に入らなくなりました。

「中学から10年間続けたラクロス。そこで出会った友人は今でも大切な仲間。ちなみにゴールキーパーだったからどの写真もヘルメット越し。(笑)」

その言葉がきっかけで、それ以来、隣の芝が青く見えそうになった時は(笑)、その言葉を思い出し、‟今何を目指しているのか”を見つめ直すようにしています。
あとは、毎年恒例で年末に友人たちと集まるのですが、‟今年起こった1番辛かったことや悲しかったこと”を発表しあうんです。そしてお互い大爆笑してます!(笑) だから何が起こっても、「人生の小ネタが増えたなあ」って思えるんです。そうやって毎年一緒に笑いあって過ごせる友人がいてくれることには、本当に感謝しなきゃですね。

「友人とパリに来た時の様子」

ー大井さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。

▷大井さんのレッスン情報

そんな大井さんがSHElikesのレッスンにご登壇されます!

SHElikesのサイトからご予約が可能ですので、ご興味ある方は是非サイトをご確認下さい。

レッスン名:「何気ない日常にときめきを。心から綺麗になるサシェ作り

開催日時:2017年12月16日(土) 10:00〜12:00

開催場所:SHElikes 表参道教室(※表参道駅から徒歩5分の場所です)

申し込みはこちら:http://she-works.jp/likes/?utm_source=owndmedia&utm_campaign=interview&utm_content=20171213_001

▷編集後記

‟ボタニックサシェ”という優美なアイテムと同じく美しい大井さん。さらにラクロス部時代に鍛えられた精神面や、兼ね備えられていらっしゃる決断力や行動力。それらが合わさり、会社員とブランド運営という一見不可能そうに思われる2足の草鞋スタイルをこなされている姿に、思わず脱帽でした。1日は24時間と皆平等ですが、大井さんのように、隙間時間を上手に活用したり、未来のために今すべきことが明確であればあるほど、毎日をより充実させられるよなと、改めて気付かされたインタビューでした。今以上に彩り豊かな人生にするためにも、まずはこの年末を機に、これから歩みたい人生について、洗い出してみようと思いました。

SHEshares編集部 寺重

大井 比紗子(おおい・ひさこ)

ボタニックサシェ主宰。平日は会社員として働く傍ら、2014年から日常がときめくサシェをコンセプトにしたブランド‘ボタニックサシェ’を展開。サシェに関する雑誌の特集記事監修や動画監修をはじめ、定期的にワークショップも開催。

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